機能性失禁には便失禁も尿失禁もある。機能性失禁とは尿道、膀胱、直腸といった臓器が問題で失禁がおきるわけではなく、厠まで遠いので間にあわないといった環境が原因でおきる失禁をいうのじゃ。このタイプには用具が大変役にたつのじゃ。機能性失禁には足腰といった運動機能が衰えた場合と、痴呆などによる精神機能が衰えたばあいがある。年をとると両方がまじって複雑になるが、良く理解して対処して欲しいのじゃ。
排泄に関係するいろいろな動作の中で、どこの部分がうまくいかないのか見極めることが基本です。スムースな排泄を行うための動作はチェックポイントを参照してください。この場合、下にのべているいくつかの原因が重なっている場合が多いので注意しましょう。
排泄動作のチェックポイント(Movement of toileting)
1)治療・機能回復訓練(リハビリテーション)
痛みの治療や筋力トレーニングなど、治療や機能訓練で治せるものは治します。専門家による評価(判断)が必要です。
2)トイレ動作の工夫
寝たきりの人でも、練習によって座ることや立つことができるようになる場合もあります。
3)介助方法の習得・工夫
介助の方法が分からなかったり、間違っているために失禁になっている場合には、介護者に適切な介助方法を提案します。
4)住環境の整備
手すりをつける、段差をなくす、トイレを改造するなど、住環境整備によってトイレ動作がしやすくなる場合があります。
5)福祉用具の活用
用具は様々な種類があり、手足の働きをおぎないます。適切な用具を選択することがポイントです。
6)社会資源の活用
地域によって異なりますが、生活を支援する様々な制度が作られています。これを上手に利用します。
方法は一つに限られるものではありません。いろいろな可能性を考えてみましょう。
痴呆などの精神機能障害おこるによって判断や認知力が低下している場合、その方のできることを探しながら介助をします。
1)トイレに行きたいサインを見つけましょう。
歩き回る、ポケットに手をつっこむなど、その方のトイレに行きたいサインがみつけられたらトイレに誘います(排泄誘導)。
2)トイレの表示をはっきりさせましょう。
トイレの場所がわからなかったり、間違って覚えている場合、トイレに「便所」と書いたり、明るくしてわかりやすいようにします。思い出すまでできるだけトイレまで連れていくようにします。
3)脱ぎ着しやすい服にします。
慣れた位置にボタンやチャックがある、といったご本人がわかる衣服に替えます。
4)便器の使い方を確認します。
便器の使い方がわからないようであれば、声をかけます。
5)後始末は自分でできているかどうか確認します。
拭いたり、流すことをを忘れているようであれば声かけしたり、助けます。
うまくできた時はかならずご本人が喜ぶ方法でほめることが基本です。