用具の活用

寝た姿勢での排泄と座った姿勢での排泄はこんなにも違っています。これをみるだけでも座った姿勢での排泄がいかに有利かは一目で分かります。寝たきりであってもかなりの人は座ることができる筈です。どうしても座位がとれないならば排泄用具以外の福祉器具(たとえばリフト)を使って座位での排泄を考えたい。ともかくポータブルトイレ等を使って排泄ができれば本人にとっても、介護者にとっても一段と楽になることは間違いありません。

寝た状態での排泄解剖図 女性 座った状態での排泄解剖図 男性
<寝た状態でのの排泄・女性>

寝ていて排尿する場合、尿道口は上を向き、尿は膀胱の内圧だけで排出される。膀胱の筋肉が弱っていると尿は出にくい。また、留置カテーテルの場合先端が膀胱の底まで届かないで尿が残る場合がある。
男性の場合、側臥位で排尿を行えば多少楽な姿勢となる。(赤い点は腎臓からくる尿の出口です)
排便の場合、直腸と肛門の角度は直角になり(赤い線)、便は重力にさからって上に昇らなくてはならず、筋肉が弱っていたり、便が溜まっていると出にくくなる。
<座った状態での排泄・男性>

座って排尿する場合、尿は重力にしたがって下に落ちていくので筋肉が弱っていても尿はでやすくなる。(赤い点は腎臓からくる尿の出口です)
排便の場合は座ることで直腸肛門角が約120度と開くので(赤い線)便が出やすい姿勢となる。また、排尿、排便時に腹圧を使うこともできる。皆さんだって意識してなくてもトイレを使用中は自然に前にかがんで腹圧をかけているはずですよ。

 
NPO法人 日本コンチネンス協会 東京都杉並区善福寺1-4-2-103
JAPAN CONTINENCE ACTION SOCIETY #103, 1-4-2 Zenpukuji, Suginami-Ku, Tokyo 167-0041 Japan